革命を「起こす人」がいる

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和製造語「REVOL(れぼる)」が生まれた理由 ―

「REVOL(れぼる)」とは、人を指す言葉である。
目先の対価を求める仕事でもなく、無償奉仕としてのボランティアとも違う。

人の思いや未来のビジョンを共有し、
共に生み出し、共に行動する人や仲間。

モノ、カネ、スキルといった自己資本を持ち寄り、
未来を創造し、改革していく存在。
それは、どこか創業メンバーに近い立ち位置でもある。

REVOL(れぼる)という言葉について

REVOLは、Revolution(革命)を語源とした和製造語だ。
革命を「起こされるもの」ではなく、
自発的に起こす行為=自動詞として捉え直した言葉である。

発音は「リヴォル」ではなく、日本語としての「レボル」。
使い方は、
「れぼる」「れぼってくる」「れぼろう」。

生き方そのものを表す、動きのある言葉だ。


すべてのはじまりは、東日本大震災だった

東日本大震災後、ひとつのボランティア団体がTwitterを使って立ち上がった。
持ち物も、技術も、資金もない。
あったのは、SNSと、アーティストたちの力だけだった。

はじめての経験。
はじめて見る景色。
まるで映画のワンシーンのような、信じられない光景。

奇跡のような出来事が、何度も起きた。
何もなくなったまちで、人の想いの強さと、歴史の重みを感じた。

迷いはなかった。
「やらなければならない」と思う前に、体が動いていた。


「ボランティア」という言葉への違和感

活動を続ける中で、いくつもの矛盾に直面する。

団体の理念は、
「自分たちのできることをやるのではなく、現地の人に寄り添う」
すべての思考は、ここから始まっていた。

しかし、日本における「ボランティア」という言葉は、
・タダで動く人
・余裕のある人がするもの
・知識や力のある人がするもの
そんなイメージと結びついている。

けれど、現地で活動していた人たちは違った。
皆、圧倒的な想いを持っていた。
良くも悪くも、「自分の信念」を強く持っていた。

やりたいことをやるのではなく、
やりたいことに寄り添う。

そこで気づいた。
自分たちのやっていることは、
「ボランティア」という言葉では表せない。


仕事でも、ボランティアでもない生き方

そうすると、次に投げかけられる質問がある。
「それは、お仕事ですか?」

答えは、どちらでもない。

説明している時間はなかった。
だから、決断した。

ボランティアでも、仕事でもない生き方をする。

そこで生まれた言葉が、
**「REVOLIST(レボリスト)」**だった。

この言葉を理解してもらう必要はなかった。
興味を持ってくれた人に、
「こんな新しい取り組みがあるけど、どう?」と声をかける。

やり方を伝え、共感できれば一緒にやる。
よく分からなければ、興味を持たないだけ。
それでいい。

無償ではなく、無価値でもない

活動を通して見えてきたのは、
「先を見て、今を生きる」という姿勢だった。

必要とされるものは、自然と継続されていく。
だから、いつまでも「タダでやる」ことが目的ではない。
無償であることと、無価値であることは、まったく違う。

ここには、
プロフェッショナルだけの場所ではなく、
未経験でも「やってみたい」という気持ちから挑戦できる環境がある。

スキルが完成していなくてもいい。
経験がなくてもいい。
「関わってみたい」「学びながら成長したい」という想いがあれば、
そこに立つ資格は十分にある。

プロはプロとして、持てる技術を持ち寄る。
未経験の人は、挑戦することで経験を積む。
それぞれが、それぞれの立場で未来に参加する。

明るい未来のために、共に手を組む。
そこには、損得勘定ではない、
人と人、想いと想いの重なりがある。

お金でつながる関係ではない。
肩書きでつながる関係でもない。
価値でつながる関係だ。

通常であれば高額な報酬を得ている一流のプロたちが、
この理念に共感し、
「仕事」ではなく
「協力」という形で参加している。

それは、タダで使われているわけではない。
軽く扱われているわけでもない。

だからこそ、
この価値が正しく伝わるように、
この関係性が誤解されないように、
きちんと“見える形”で設計する必要がある。

タダでやっているのではない。
価値があるから、ここに人が集まっている。

そしてこの場所は、
すでに完成された人のためだけの舞台ではない。
これから何かを掴もうとする人が、
安心して一歩を踏み出せる「入口」でもある。

それこそが、
REVOLISTという生き方の、本質なのだ。

日本人が本来持っていた「持ちより」の精神

日本人には、もともと
「持ちより」「助け合い」の精神があった。

けれど、時代とともに、
作る力、表現する力、感性の価値が後回しにされてきた。

金融中心のビジネスは、お金を動かすが、
何も生み出さないこともある。

REVOLISTが目指すのは、
人が本来持っている力を使い、事を生み出すこと。

これをやったらお金がもらえる、ではない。
これをやったら、誰かが喜ぶ。
感動する人が増える。
その結果として、報酬が生まれる。


これからの生き方の提案

10全部動けなくてもいい。
1でも、2でもいい。
できるところを持ち寄ればいい。

遊び、楽しみながら、
いつの間にか防災を学び、
気づいた時には、社会とつながっている。

役割はあるが、マニュアルはない。
自分で考え、動いてみる。
自然と動ける人が集まる場所。

居心地がよく、
「あの人、すごいことしてるよ」と言われる世界。

それは、
その人だから必要とされる社会。
人として認められる社会。

REVOLISTは、
これから先に必要となる、
日本らしい、新しい生き方のムーブメントである。

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